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PERIODONTICS

歯周内科治療

メイン画像

歯周病は、感知することが難しい疾患です。
歯垢や歯石を除去することで細菌の数を減らせても、細菌自体をなくすことはできないからです。
細菌自体を少なくする治療を「歯周内科治療」といいます。
一度お口の中の歯周病原因菌をリセットして、いつまでもご自分の歯で噛めることをめざしましょう。

歯周病治療はなぜ必要か

歯周病を説明している画像

歯周病は「サイレント・ディジーズ」
――気づかぬうちに進行する病気

歯周病は、歯を失う原因の第1位とされる病気です。この病気の最も怖い点は、 症状が出るまで気づきにくい ことです。歯がグラグラする、歯ぐきが腫れるなどの症状が現れたときには、すでに進行していることが多いため、 「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」 とも呼ばれています。

歯周病と全身の健康の関係

近年の研究では、歯周病が さまざまな全身疾患と深く関係している ことが明らかになっています。たとえば、次のような病気との関連が指摘されています。

  • 糖尿病
  • 認知症
  • 脳梗塞・心筋梗塞
  • 肺炎
  • 早産

また、歯周病が原因で歯を失い、 残っている歯が20本以下 になると、食べられるものが制限され、噛む力も低下してしまいます。その結果、健康状態や生活の質にも影響を及ぼします。

歯周病は完治が難しい
――歯周内科治療で原因菌をリセット!

歯周病は、一度かかると 完治させることが難しい 病気です。歯垢や歯石をきれいに取り除いても、 歯周病菌そのものを完全にゼロにすることはできない からです。

しかし、 「歯周内科治療」 という治療法があり、これは 歯周病の原因菌を減らす ことを目的としています。歯周病原因菌を減らすことで、歯周病の治りが良くなり、再発もしにくくなります。一度、お口の中の歯周病菌をリセットし、 健康寿命を延ばして、いつまでも元気な毎日 を目指しませんか?

毎日のケアと適切な治療で、歯と全身の健康を守りましょう!

歯周病とはどんな病気?

歯周病とは、細菌とカビによる感染症です。以下は主に歯周病に関連する菌の顕微鏡画像です。

このように菌やカビが多いと歯周病が悪化する原因になります。
ただし、例えばらせん状菌の中のどの種類の菌が、どれだけの量あるかは、顕微鏡だけではわかりません。それを知るためには、歯周病菌のDNA検査(PCR検査)が必要です。
この検査で原因菌を特定した上で、治療を始めていきます。

歯周内科治療とは

歯周ポケットをチェックしている画像

歯周内科治療とは、お薬を使い、歯周病の原因菌に直接アプローチをする治療法です。歯周病菌のDNA検査(PCR検査)を行うことで、お口の中の菌の状態を把握し、どのような薬に効果があるのかを調べていきます。

歯周病菌とカビに効果的な薬剤を使用し、原因菌を除去した上で、歯石取りを行っていきます。原因菌を除去する前に歯石取り等を始めてしまうと、菌が血液内に入ってしまい菌血症の恐れもあるため、あえて除菌後に歯石取り等を始めていきます。

原因菌を除菌するので、従来の歯周病治療と比べ、治りが早く再発しづらい治療法です。 全ての治療が終わった1ヶ月後に再度検査を行い、除菌出来ていることが確認できたら歯周内科治療は終了となり、メンテナンスに移行します。

※自由診療です。
※服用する薬剤によって副作用を起こすリスクがあります。

従来の歯周病治療との違い

現在の歯周病治療は、外科処置が主流です。歯石や歯垢を除去し、細菌の数を減らします。歯石や歯垢の除去も有効ですが、それだけでは目に見えない細菌を全て取り除くことは難しく、根本的な解決には至りません。

歯周病治療において意識しておきたい大切なことは、「歯周病は感染症」であるとういことです。
感染症である以上、原因となる細菌自体をなくさない限り、歯周病はなかなか治りません。

歯周内科治療は、この歯周病の原因となる細菌に薬で直接アプローチします。原因となる細菌を減らすので、効果的で再発しづらいのです。

歯周内科治療の効果

一週間で変化が!歯周内科治療後の自覚症状の変化

たった1週間で他にも…

  • 噛んだときの痛み改善…79%
  • 歯ぐきの腫れ改善…77%
  • 歯のグラグラ改善…66%
  • 歯のしみる感じ改善…65%
  • 口臭の改善…55%
  • 歯ぐきからの膿の改善…55%

などの改善が期待できます。

治療の流れ

  1. 患者さんと話す院長の画像

    Step.01

    無料相談

    歯周病の状態や顕微鏡を用いて細菌の状態をお伝えし、必要に応じて歯周内科治療と歯周病菌のDNA検査(PCR検査)についてご説明いたします。
    PCR検査では、細菌のDNAを定量的に調べることで、感染している細菌の種類やその数を測定します。

  2. 検査の画像

    Step.02

    PCR検査、唾液検査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影

    歯周病内科が適応であるか、歯周病の状態はどうなのかを詳しく検査します。

  3. 薬剤の画像 薬剤の画像

    Step.03

    PCR検査・各種検査結果のご説明、歯周内科治療のご検討

    PCR検査や各種検査の結果をご説明し、歯周内科治療の適応であるかお伝えします。
    このタイミングで歯周内科治療を行うかをご検討いただきます。
    歯周内科治療を行う場合、治療内容や薬剤について詳しくご説明します。
    通常、3日間服用するお薬とカンジダなどのカビ菌に効く薬剤での歯ブラシを1週間行っていただきます。

  4. Step.04

    治療開始3日目に歯周精密検査・顕微鏡検査・全額デブライドメント

    歯周病治療の出血により菌血症にならないように、あえて歯周病原因菌を少なくしてから歯周病検査を行い、歯周病治療を開始します。
    治療開始3日目に歯周精密検査、顕微鏡での効果確認と追加投薬の検討、全額のデブライドメント(歯の根の部分の細菌の膜の除去)を行います。

  5. 薬剤の画像 診療風景の画像

    Step.05

    歯石・歯垢除去開始

    1週間後から歯石取り・歯面清掃・歯磨き指導・深い部分の歯石取りを行っていきます。
    その治療と並行して、ご自宅では専用の歯磨き粉(ペリオバスターN)でブラッシングをしていただきます。

  6. 評価図の画像

    Step.06

    再評価

    全ての治療が終わった1ヶ月後に、再度、歯周精密検査・顕微鏡検査・PCR検査・唾液検査を行い再評価します。

  7. 結果を説明している画像

    Step.07

    結果説明・メンテナンスへ

    検査結果をご説明し、歯周内科治療は終了となります。(ここまで約1ヶ月半~2ヶ月)
    その後は、再発を防ぐためにメンテンナンス(保険治療)へ移行します。
    歯周病は感染症のため再感染することもあります。再感染をなるべく防ぐために年に3~4回のメンテンナンスを推奨しております。

歯周内科治療料金

歯周内科治療事前検査

  • 顕微鏡検査(1回目)
  • 歯周病菌DNA検査(PCR検査)(1回目)
  • レントゲン検査
  • 唾液検査(1回目)
  • 口腔内写真撮影(1回目)

歯周内科治療

  • 顕微鏡検査(2回目)
  • 歯周病菌DNA検査(PCR検査)(2回目)
  • 唾液検査(2回目)
  • 歯周精密検査(1・2回目)
  • 口腔内写真撮影(2回目)
  • 歯ブラシ(1本)
  • 薬剤(ジスロマック3日分・ファンギゾン1瓶)
  • 専用歯磨き剤(ペリオバスターN1本)
  • スケーリング(全額)
  • SRP(全額)
  • PMTC(全額)
歯周内科治療事前検査 15,000円(税込)
歯周内科治療 65,000円(税込)
合計 80,000円(税込)

※細菌の減少程度によっては、別の薬剤を追加で処方することがあります。

※歯周内科治療は、結果を保証するものではありません。

※ご希望の方は、歯周内科治療事前検査のみ受けていただくことも可能です。

※ペリオバスターNは、治療終了後も継続して使用したい場合は、1本1,800円で販売しております。(歯周内科治療を受けられた方、限定で販売しております。)

歯周内科治療が適応できない方

  • 妊娠中の方
  • 喫煙をされる方
  • 使用薬剤にアレルギーのある方
  • 未成年の方
  • 決められた治療内容が守れない方

歯周内科治療に注意が必要な方

  • 制酸剤を飲まれている方
  • 心疾患(QT延長)の方
  • 重い肝臓障害の方
  • 以下の薬剤を飲まれている方
    – ワルファリン(抗凝固剤)
    – シクロスポリン(免疫抑制剤)
    – ネルフィナビル(HIV感染症・抗ウイルス剤)
    – ジゴキシン(心疾患・ジキタリス中毒)
    – ベネトクラクス(白血病・作用減弱)

歯周内科治療のよくある質問(FAQ)

Q歯周内科治療に使うお薬に副作用はありますか。
Aジスロマックは軽度な消化器系の副作用が出やすい薬です。食後の胃腸の中に食べ物が入っている状態では、下痢や副作用を起こしやすくなります。空腹時に服用するようにしてください。
Q歯周内科治療は何回も行わなければなりませんか。
A歯周内科治療は、基本1回です。
Q歯周内科治療は誰でも出来ますか。
A誰でも出来るわけではありません。「歯周内科治療が適応できない方」、「歯周内科治療に注意が必要な方」をご確認ください。
Q歯周内科治療を受ければ、再び歯周病になることはないですか。
A歯周病は感染症です。再感染しにくくはなりますが、風邪が治っても再び風邪になるのと同じで、ケアを怠ると再び歯周病になることがあります。一度、口腔内をリセットしたら、それを維持するためにセルフケアと定期検診が必要です。
Q歯周内科治療とはどんな治療法ですか。
A歯周病の原因菌とカビをお薬を使うことで除菌する治療法です。
Q歯周内科治療中に追加で料金がかかる場合はありますか。
Aジスロマックというお薬の効果が弱い場合、追加で別の抗生剤を使います。その際の料金が1,100円(税込)かかります。
Q歯周内科治療をすれば必ず歯周病は治りますか。
A必ず治るというものではありません。不良補綴物、根尖病巣、虫歯などがあると菌が減少しません。まずは、お口の中の治療をすることが優先です。
Q歯周病治療は、歯石を取るだけではダメなのですか。
A歯石を取るだけでは、歯周病菌の数を減らす事はできますが、除菌をすることはできません。歯石除去だけでは、カビ菌も除去することができません。
QペリオバスターNは、歯周内科治療終了後も購入することはできますか。
A購入可能です。1本1,800円(税込)で購入できます。歯周内科治療を受けた方だけに販売しておりますので、ご購入希望の際はスタッフまでお申し付けください。
Q歯周病菌DNA検査(PCR検査)のみ受けることは可能ですか。
A可能です。検査費用は11,000円(税込)です。
Q歯周内科治療に保険は適用されないのですか。
A保険適用外の検査とお薬を使用しますので保険は適用されません。
診療時間
9:30 ~ 13:30
15:00 ~ 19:30

【休診日】月・祝 9:30 ~ 13:00、14:00 ~ 16:00