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障がい者歯科治療と小児歯科治療の共通点|怖くない歯医者とは

こんにちは。横浜市緑区・十日市場の十日市場ファミリー歯科、院長の正木です。

「子どもが歯医者を怖がって泣いてしまう」「障がいのある家族を連れて行ける歯科医院が見つからない」——こうしたお悩みをお持ちの方から、当院にはよくご相談をいただきます。

実は私は、日本障害者歯科学会の認定医として、大学病院の障がい者歯科外来で10年以上にわたり研鑽を積んできました。その経験の中で強く感じてきたのは、「障がいのある患者さんへの対応」と「小さなお子さんへの対応」には、根本的な共通点があるということです。

この記事では、その共通点を具体的にお伝えしながら、当院がどのようなアプローチで「怖くない歯医者」を実現しているかをご説明します。

障がい者歯科と小児歯科——「怖い」「伝わらない」という共通の壁

障害者歯科と小児歯科

障がい者歯科と小児歯科は、一見まったく異なる分野に見えます。しかし診療の現場では、驚くほど似た課題に直面します。

最も大きな共通点は、「治療への恐怖や不安を言葉だけでは解消しにくい」という点です。知的障害や自閉スペクトラム症のある方は、診療の流れや器具の意味を言語で理解することが難しい場合があります。小さなお子さんも同様で、「痛くないよ」と説明しても、口の中に器具が入ってくる感覚への恐怖は言葉では消えません。

つまり、両者に共通するのは「言葉以外のコミュニケーションが治療の成否を左右する」という現実です。

大学病院の障がい者歯科外来で学んだこと

障害者歯科での学び

大学病院の障がい者歯科外来では、脳性麻痺・ダウン症・自閉スペクトラム症・重症心身障害など、多様な背景を持つ患者さんの診療を行ってきました。その中で身につけたのは、技術よりも先に「関係性をつくる」ことの重要性です。

初診の患者さんに対して、いきなり治療を始めることはしません。まず診療室の雰囲気に慣れてもらう。次に器具を見せる。触ってもらう。音を聞かせる。このプロセスを「Tell-Show-Do(説明して、見せて、やってみる)」と呼びます。障がい者歯科では当然のアプローチですが、これは小児歯科においても同じく有効な手法です。

「慣れること」が治療の入り口——この考え方は、障がい者歯科と小児歯科の両方に共通する根幹です。

両診療に共通する3つのアプローチ

3つのアプローチ

① 感覚への配慮——光・音・においを最小限に

診療室の強い照明、ドリルの高音、消毒液の刺激臭。これらは感覚過敏のある方や小さなお子さんにとって、大きなストレスになります。当院では、診療前の声かけ・照明の調整・器具を見せてから使うなど、感覚的な負荷を下げる工夫を積み重ねています。

② 短時間・段階的な診療

一度に多くの処置を詰め込まず、患者さんの様子を見ながら段階的に進めます。「今日は口を開けるだけでよし」という日があってもいい。無理に進めることで生じる「歯医者トラウマ」は、その後の口腔管理に長期的な悪影響を及ぼします。障がい者歯科でも小児歯科でも、短期的な治療完了より長期的な信頼関係を優先します。

③ 保護者・支援者との連携

障がいのある患者さんには介助者が、お子さんには保護者が同席します。どちらも「本人だけでなく、そのそばにいる人と一緒に診療を作っていく」という姿勢が不可欠です。日頃の口腔ケアの状況、本人の苦手なこと、気分が乗りやすいタイミング——こうした情報は、診察室だけでは得られません。

「怖くない歯医者」はつくれる——当院の取り組み

当院では障がい者歯科・小児歯科の両方に対応しており、初診時には必ずカウンセリングの時間を設けています。「どんなことが苦手か」「前の歯医者でどんなことがあったか」を丁寧に伺った上で、その方に合ったペースで診療を進めます。

特に以下のような方に多くご利用いただいています。

・他院で「治療が難しい」と断られた経験がある方

・感覚過敏があり、診療室の環境が苦手なお子さん

・知的障害・自閉スペクトラム症・ダウン症などのある方

・歯医者への強いトラウマがある方(大人・子ども問わず)

・介助が必要な高齢者を連れて来院されるご家族

院内は1階・バリアフリー対応で、車いすやベビーカーのまま診療室へ入ることができます。駐車場も完備しており、横浜市緑区・十日市場エリアから通いやすい環境を整えています。

口腔の健康は、すべての人に平等に必要なもの

健康な口腔機能

障がいの有無や年齢に関わらず、歯と口腔の健康は生活の質に直結します。食べること、話すこと、笑うこと——これらはすべて口腔機能に支えられています。「この人は難しいから」と諦める前に、その人のペースに合った方法を探すことが歯科医師の仕事だと考えています。

大学病院での10年以上の経験を経て地域に戻ってきたのは、「専門的な対応が必要な患者さんこそ、近くに信頼できるかかりつけ医が必要だ」と感じたからです。十日市場ファミリー歯科は、そういった方々の「ホームドクター」でありたいと思っています。

まとめ

障がい者歯科と小児歯科の共通点を整理します。

・言葉だけでは伝わらないため、体験を通じた「慣れ」が治療の入り口になる

・感覚への配慮(光・音・におい)が診療の質を左右する

・短時間・段階的な診療が長期的な信頼関係につながる

・保護者・支援者との連携が治療を支える

・「治療を完了すること」より「通い続けられること」を優先する

「うちの子は歯医者が苦手で」「障がいがあるけれど歯のケアをしたい」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。初回はお話を聞くだけでも構いません。土日も診療しておりますので、お気軽にご連絡いただければと思います。

よくある質問

Q1. 障害者歯科認定医とはどのような資格ですか?

日本障害者歯科学会が認定する資格で、障がいのある患者さんへの歯科診療に関する専門的な知識と技術を有することが認められた歯科医師に与えられます。障がい者歯科の一定以上の経験年数、筆記試験・症例審査・学会活動・学会発表などを通じて取得します。

Q2. どのような障がいがある方でも診てもらえますか?

知的障害・自閉スペクトラム症・ダウン症・脳性麻痺・身体障害など幅広く対応しています。ただし全身麻酔下での治療が必要なケースなど、当院の対応範囲を超える場合は連携医療機関をご紹介します。まずはご相談ください。

Q3. 子どもが歯医者を極端に怖がっています。どう対応してもらえますか?

初回は治療をせず、診療室の雰囲気に慣れることだけを目標にすることもあります。器具を見せる・触ってもらうなど、段階を踏んで信頼関係を築いてから治療に進みます。焦らずお子さんのペースに合わせます。

Q4. 感覚過敏があり、診療室の音や光が苦手です。配慮してもらえますか?

はい、事前にお伝えいただければ照明の調整や器具の使用前説明など対応します。予約時にスタッフへご相談いただくと、より準備を整えた状態でお迎えできます。

Q5. 車いすのまま診療を受けられますか?

はい。当院は1階・バリアフリー対応で、車いすのまま診療室へ入ることができます。ベビーカーも同様に対応しています。車いすからユニットへの移動が困難な場合は、車いすのまま診療することも可能です。

Q6. 介助が必要な家族を連れて行っても大丈夫ですか?

もちろんです。介助者の方と一緒に診療室に入っていただけます。事前にお電話やLINEでご相談いただくとスムーズです。

Q7. 他院で「診られない」と断られました。それでも相談できますか?

はい、ご相談ください。他院での経緯や状況を伺った上で、当院でできる対応をお伝えします。すぐに治療が難しい場合でも、段階的なアプローチを一緒に考えます。

Q8. 障がいのある子どもの定期検診も対応していますか?

はい、対応しています。定期的に通うことで口腔内の変化を継続的に把握でき、問題の早期発見にもつながります。かかりつけ医として長期的に関わることを大切にしています。

Q9. 予約の際に伝えておくべきことはありますか?

障がいの種類・苦手なこと・過去の歯科治療での経験などを事前にお伝えいただけると、スタッフが準備を整えた状態でお迎えできます。電話・WEB予約からご予約いただけます。


関連サイト

横浜市緑区十日市場・十日市場ファミリー歯科の障がい者治療

横浜市緑区十日市場・十日市場ファミリー歯科の小児治療


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