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- 被せ物の治療
保険適用になったチタン冠とは
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。
2020年の6月1日から、限定的ではありますが、今までの銀歯の代わりにチタンで出来た銀歯が登場しました。今回は、この新しい銀歯であるチタン冠のお話をします。
【旧銀歯とチタン冠の違い】
旧銀歯は、金銀パラジウム合金と呼ばれるものです。12%の金に銀、パラジウム、銅、すずなどを混ぜてある合金になります。この金属は、銀が含まれているので、サビやたわみが問題になってきました。また、色々な金属が混ざっている合金なので、金属アレルギーの問題もありました。この旧銀歯に入っているパラジウムや金の価格が数年前から高騰している影響もあり、脱銀歯の流れが強くなってきました(銀歯について詳しくは「銀歯の下に虫歯ができた 治療したのになぜ虫歯になるの」参照)。
そこで、近年登場したのが、「チタン冠」です。このチタン冠は、純チタン2種という材料が使われています。見た目は銀ですが、旧銀歯と比べて軽く、サビづらく、生体親和性も良く、価格も安定しているといった材料になります。一見いいことだけのようにもみえますが、加工の難しさと調整のしずらさがあります。
【まとめ】
患者さんにとっては、旧銀歯に代わる良い選択肢ができたかとは思いますが、まだ適応範囲も限られています。現在のところ大臼歯部(6番目・7番目・8番目)の全部鋳造冠と前歯部(1番目・2番目・3番目)の前装冠のみの適応となっています。
ブリッジや連結冠(2つの被せ物をつなげる)や小臼歯部(4番目・5番目)の全部鋳造冠、インレー(部分的な被せ物)には対応していません。
これからも脱旧銀歯の流れは加速していくと思われます。
当院でもチタン冠の治療は行っておりますので、気になることがあればご相談ください。
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