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「ホワイトスポット治療」歯を削らない治療法「ICON(アイコン)治療」で美しい歯を取り戻す

横浜市緑区十日市場ファミリー歯科の院長、正木です。歯の表面にできる白い斑点(ホワイトスポット)でお悩みの患者様が年々増加しております。従来の治療法では健康な歯質を削る必要がありましたが、現在では歯をほとんど削らずに治療できる画期的な方法が登場しています。
本日は、当院でも高い治療効果を実感している「ICON(アイコン)治療」について、その仕組みから適応症例、治療の流れまで詳しくご説明いたします。これまで諦めていたホワイトスポットも、最新の治療技術で改善できる可能性があります。

ICON治療の革新的メカニズム

十日市場のホワイトスポット治療

ICON治療は、ドイツで開発されたホワイトスポット治療技術です。この治療法の最大の特徴は、健康な歯質をほとんど削ることなく、化学的な方法でホワイトスポットを改善できることです。

治療の科学的原理

ホワイトスポットの正体は、エナメル質の脱灰により生じた微細な空隙です。これらの空隙に光が乱反射することで、白く濁って見えるのです。ICON治療では、特殊な低粘性レジンをこれらの空隙に浸透させ、光の屈折率を正常化することで自然な透明感を回復させます。

治療プロセスは以下の3段階で構成されています:

**第1段階:エッチング処理**

専用の酸性薬剤を使用して、エナメル質表面の脱灰層を除去し、健全なエナメル質を露出させます。これにより、後続のレジン浸透が効率的に行われます。

**第2段階:乾燥処理**

エタノール系乾燥剤を用いて、エナメル質内の水分を完全に除去します。この工程により、レジンの浸透性が飛躍的に向上します。

**第3段階:レジン浸透**

低粘性の特殊レジンを塗布し、毛細管現象により微細な空隙まで完全に浸透させます。その後、光重合により硬化させて治療を完了します。

実際にアイコン治療をしている動画です。

歯が生えてきた時からホワイトスポットがあった患者様です。長年、見た目に悩まれていたそうです。

以前、歯科で相談した時はフッ素塗布をすすめられたとのことです。

治療時間 約60分

費用   29500円(税込)

治療後に考えられる副作用 着色

ICON治療の多面的メリット

十日市場ファミリー歯科のホワイトスポット治療

歯質保存の観点から

従来のホワイトスポット治療では、コンポジットレジン修復やラミネートベニアなどが主流でしたが、これらは必然的に健康な歯質の削除を伴います。ICON治療では、歯質の削除量を最小限に抑えることで、歯の寿命を延長できます。

審美性の向上

治療後は自然な透明感が回復し、周囲の歯との色調も調和します。従来の充填治療のような境界線も生じないため、より自然な仕上がりが期待できます。

歯質強化効果

浸透したレジンにより、エナメル質の機械的強度が向上します。これにより、将来的な虫歯の進行リスクも軽減されます。臨床研究では、ICON治療後のエナメル質は未治療部位と比較して高い耐酸性を示すことが報告されています。

治療期間の短縮

一回の治療で完結することが多く、患者様の負担を大幅に軽減できます。従来の修復治療のような複数回の通院は基本的に不要です。

適応症例と診断基準

適応となるケース

**初期齲蝕によるホワイトスポット**

フッ化物応用や食生活改善でも改善しない初期虫歯が最も良い適応症例です。脱灰の深度が適切な範囲にあることが重要です。

**外傷後のホワイトスポット**

歯の外傷により生じた白濁も、損傷の程度によってはICON治療の対象となります。

**矯正治療後のホワイトスポット**

矯正装置周囲に生じた脱灰による白濁は、ICON治療で大幅な改善が期待できます。

適応外となるケース

**重度のエナメル質形成不全**

エナメル質の欠損が広範囲にわたる場合は、他の治療法を選択する必要があります。

**深部まで進行した虫歯**

象牙質まで進行した虫歯は、従来の充填治療が必要です。

**着色を伴うホワイトスポット**

茶色や黄色に変色したホワイトスポットは、ICON治療では改善が困難な場合があります。この場合は、エナメルマイクロアブレージョンやホワイトニングを併用する方法を検討します。

当院での治療プロトコル

横浜市のホワイトスポット治療なら十日市場ファミリー歯科

診断と治療計画

初診時には、詳細な視診・触診に加え、必要に応じてレントゲン検査やDIAGNOdent(レーザー虫歯検知器)を用いた精密診断を実施します。ホワイトスポットの成因、範囲、深度を正確に把握し、ICON治療の適応性を慎重に評価します。

治療当日の流れ

**前処理(約15分)**

局所麻酔は基本的に不要です。ラバーダム防湿を行い、治療部位を完全に隔離します。

**エッチング処理(約10分)**

15%塩酸ゲルを2分間作用させ、水洗・乾燥を行います。この工程を必要に応じて繰り返します。

**乾燥処理(約5分)**

エタノール系乾燥剤を30秒間作用させ、エアブローにより完全に乾燥させます。

**レジン浸透(約20分)**

低粘性レジンを塗布し、3分間浸透させます。余剰レジンを除去後、40秒間光重合します。この工程を2回繰り返すことが多いです。

**仕上げ研磨(約10分)**

表面の滑沢性を高め、プラークの付着を防止します。

アフターケアと経過観察

治療後24時間は色素の濃い飲食物(コーヒー、紅茶、ワインなど)の摂取を控えていただきます。定期的なメインテナンスにより、長期的な安定性を確保します。

治療費用と保険適応

ICON治療は現在、保険適応外の自費治療となります。
**治療費用:29,800円(税込)**
2歯目以降 24,800円

費用には以下が含まれます:
– 初診・診断料
– ICON治療(材料費込み)
– アフターケア指導

長期予後と維持管理

治療効果の持続性

臨床研究によると、ICON治療後5年間の追跡調査において、90%以上の症例で良好な審美性が維持されています。適切なメインテナンスにより、さらに長期的な安定も期待できます。

メインテナンスの重要性

治療部位の長期安定には、適切な口腔衛生管理が不可欠です。以下の点に注意していただきます:

**日常的なケア**
– フッ化物配合歯磨き粉の使用
– 適切なブラッシング技術の実践
– デンタルフロスや歯間ブラシの併用

**定期的な専門ケア**
– 3-4ヶ月ごとの定期検診
– プロフェッショナルクリーニング
– フッ化物塗布による再石灰化促進

他の治療法との比較

横浜市のホワイトスポット治療比較

ダイレクトボンディング

健康な歯質を削除する必要があり、治療後のメインテナンスも重要です。ICON治療で改善が不十分な場合の選択肢となります。

ラミネートベニア

大幅な歯質削除を伴うため、最後の選択肢として位置づけられます。色調や形態の大幅な改善が必要な場合に適応されます。

フッ化物応用

予防的効果は高いですが、既存のホワイトスポットの改善効果は限定的です。ICON治療後の再発防止には有効です。

まとめ

ICON治療は、従来のホワイトスポット治療の概念を根本的に変える革新的な治療法です。歯質保存を最優先とした低侵襲治療でありながら、高い審美性と機能性を両立できる点で、現代歯科医療の理想を体現しています。

ただし、すべてのケースに適応できるわけではありません。患者様一人ひとりの状態を詳細に評価し、最適な治療方針を提案することが私たちの使命です。ホワイトスポットでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、あなたの美しい笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科では、常に最新の治療技術を導入し、患者様にとって最良の治療を提供できるよう努めております。ICON治療をはじめとした審美歯科治療についても、お気軽にご相談ください。

よくある質問と回答(FAQ)

**Q1. ICON治療は痛みを伴いますか?**
A1. ICON治療は基本的に無痛の治療です。歯を削る必要がないため、局所麻酔も通常は不要です。治療中に軽微な刺激を感じることがありますが、痛みというレベルではありません。過敏な方には表面麻酔の使用も可能ですので、遠慮なくお申し出ください。

**Q2. 治療後に食事制限はありますか?**
A2. 治療後24時間は、コーヒー、紅茶、ワイン、カレーなど色素の濃い飲食物の摂取をお控えください。レジンが完全に安定するまでの期間です。

**Q3. 治療効果はどのくらい持続しますか?**
A3. 適切なメインテナンスを継続していただければ、5年以上の長期的な効果が期待できます。ただし、口腔衛生状態や生活習慣により個人差があります。定期的な検診により、長期安定性を確保いたします。

**Q4. 子どもでもICON治療は可能ですか?**
A4. 当院では、18歳以上の方を対象としています。

**Q5. 保険は適用されますか?**
A5. 現在、ICON治療は保険適用外の自費治療となります。ただし、医療費控除の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。当院では分割払いのご相談も承っております。

**Q6. 他の歯科治療(矯正治療など)と併用できますか?**
A6. はい、可能です。むしろ矯正治療終了後のホワイトスポット改善には特に有効です。治療のタイミングについては、それぞれの治療計画を考慮して最適な時期をご提案いたします。他院で治療中の方もお気軽にご相談ください。

**Q7. 治療が適応できないケースはありますか?**
A7. 重度のエナメル質形成不全、深部まで進行した虫歯、広範囲の着色を伴うケースなどは適応外となる場合があります。また、妊娠中の方は安全を考慮して治療を延期することがあります。まずは診査させていただき、適応性を判断いたします。

**Q8. 治療後にホワイトニングはできますか?**
A8. 可能ですが、治療部位と天然歯の色調変化に差が生じる可能性があります。ホワイトニングをお考えの場合は、ICON治療前に実施することをお勧めします。治療計画の段階でご相談いただければ、最適なスケジュールをご提案いたします。

**Q9. 再治療は可能ですか?**
A9. 技術的には可能ですが、効果は初回治療より限定的になる場合があります。まずは現在の状態を詳細に評価し、再治療の適応性や他の治療選択肢についてご説明いたします。定期的なメインテナンスにより、再治療を避けることも可能です。

**Q10. 治療当日の注意事項を教えてください**
A10. 治療前の特別な準備は不要です。治療後は食事の注意事項に気をつけてください。


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これらの情報が、皆様の口腔健康向上にお役立ていただければ幸いです。


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