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虫歯は寝てる間に育つ 歯磨きはいつやればいいの
こんにちは。横浜市緑区の十日市場ファミリー歯科の正木です。
歯ブラシは毎食後一日に3回するのが理想ですが、一日1~2回という方もいらっしゃると思います。
では、歯ブラシは朝・昼・晩と行うタイミングにより虫歯のなりやすさは変わるのでしょうか。
実はこれは変わります。どうしても一日一回だけになってしまうといった時にいつブラッシングするのが効果的なのか、その理由と一緒にお伝えします。
【朝・昼・晩いつ磨くのがいいの?】
結論からいうとこれは「晩(寝る前)」になります。ポイントは「唾液」にあります。
唾液は虫歯菌の活動をおさえる役割があります。寝ている間はこの唾液の出る量が少なくなります。
そのため虫歯菌の活動が活発になり虫歯になりやすくなります。
そのためもし一日一回と言われれば寝る前に念入りに歯を磨いた方が効果的といえます。
【歯磨きのタイミングはいつがいいの?】
これは数年前に一時議論になった話題でもあります。何が議論になったかというと、「食後すぐに磨いた方がいいのか」、それとも「30分たってから磨いと方がいいのか」ということです。
なぜそんな話が出てきたのかというと、食べ物を食べるとお口に中が酸性に傾くので、一時的に歯の表面(エナメル質)が柔らかくなります。それを唾液が中和してもとに戻るのですが、このもとに戻る時間が30分と言われています。
そのため、食べた直後の歯の正面が柔らかくなっている状態で磨くと歯の表面が削りとられてしまうという議論が起きました。そこから一時期食後の歯磨きは30分たってからという意見が様々なメディアで取り上げられるようになりました。
しかし、この議論に2012年小児歯科学会が公式ホームページにて一つの見解を示しました。
http://www.jspd.or.jp/contents/gakkai/information/2012_01.html
結論から言うと30分などという時間は気にせず、食後は早めに歯を磨いた方がいいという見解を示しました。
理由は、そもそも酸を出す原因である歯垢や細菌を取り除くほうが重要であるという考えからです。わざわざ時間を置くことでお口の中にかえって多くの酸がでてしまう懸念があるためです。
※ただし、炭酸飲料を飲んだ直後の歯ブラシは避けたほうがいいようです。
【まとめ】
虫歯や歯周病を防ぐには毎食後すぐに歯磨きをすることが大切です。どうしても一日一回しか出来ないのであれば夕食後すぐに歯をみがきその後何も食べないで就寝するか、就寝前に念入りに歯ブラシをしましょう。
フッ素入れ歯磨き粉やフロス、歯間ブラシなどを併用するとより、虫歯や歯周病になる確率が減ります。
十日市場ファミリー歯科では、患者さまに合わせた歯磨き方法やケアの仕方をお話しています。わからないことがあればお気軽にご相談ください。
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横浜市緑区十日市場町にある十日市場ファミリー歯科。
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